NEWSお知らせ

【プレスリリース】JaDHA、AIセーフティ・インスティテュート (AISI)連携プロジェクト
ヘルスケア分野におけるAIセーフティ評価の枠組み整備のための検討を開始
~AIの信頼性と安全性を備えたデジタルヘルス社会の実現に向けて~

2025.07.09

 日本デジタルヘルス・アライアンス(以下「JaDHA」)は、AIセーフティ・インスティテュート (以下「AISI」)と連携し、ヘルスケア分野におけるAIセーフティ評価の枠組みづくりに向けた活動を開始したことをお知らせいたします。

本活動の背景と目的

 近年、ヘルスケア分野におけるAIの利活用は急速に進展しており、医療機関の効率化や製薬企業における創薬、生活者の健康管理など多岐にわたる領域でその利活用が期待されています。一方で、AIの社会実装を進める上では、その安全性と信頼性の確保が不可欠であり、特に人々の健康や生命に関わるヘルスケア分野においては、安心したAI技術の利活用を促進する「AIセーフティ評価」の基準や評価の枠組みの確立が求められています。

 AISIは、「信頼とイノベーションが両立するAI社会の実現」を目指し、AIの安全な利活用を促進するための評価に関する実証事業を進めています。特に、国際的に関心が高く、AI利活用の進展とAIセーフティの確保が重要なヘルスケア分野におけるAIセーフティ評価の枠組みを検討するヘルスケアSWGを今年度から設置しました。(※1、2)

 JaDHAは、「国民の健康増進と産業発展に貢献する」ことを目的とし、デジタルヘルス産業の健全な発展に向けた活動を推進しています。これまでも、ヘルスケア領域における生成AI活用の業界ガイドラインの策定など、AIの安全かつ適切な利活用に向けた活動を推進しています。JaDHAは、更なるAIの利活用促進の加速に向け、ヘルスケア分野におけるAIセーフティ評価の共通理解の醸成と具体的な実装への道筋を示すため、AISIと連携してヘルスケア分野におけるAIセーフティ評価の枠組みづくりを推進することとしました。

(※1)事業実証ワーキンググループ設置のお知らせ
https://aisi.go.jp/activity/activity_information/250327/

(※2)AISI事業実証ワーキンググループ・ビジョンペーパー ~信頼とイノベーションが両立するAI社会の実現に向けて~ の公開
https://aisi.go.jp/output/output_information/250630/

具体的な活動

 AISIが設置したヘルスケア分野におけるAIセーフティ評価に関するワーキンググループ(以下「ヘルスケアSWG」)に、JaDHAの「デジタルヘルスアプリの適切な選択と利活用を促す社会システム創造ワーキンググループ(WG4)」におけるSubWG-B(生成AIに関する検討ワーキンググループ)のメンバーが参画し、ヘルスケア分野に特化したAIセーフティ評価の枠組みづくりに関する検討や議論を進めてまいります。

 具体的には、AIセーフティ評価に関する有識者ヒアリング、それらを踏まえたヘルスケア分野における評価項目や評価方法、評価データセットや評価ツール策定にむけた検討を推進します。

今後の展望

 本活動を通じて、利用者のリスク理解を前提としたAIセーフティ評価の枠組みを具体化し、ヘルスケアAIの信頼性と安全性を高めることで、より多くの人々が安心してデジタルヘルスの恩恵を受けられる社会の実現を目指します。

検討体制

 本活動はJaDHAの「WG4:デジタルヘルスアプリの適切な選択と利活用を促す社会システム ワーキンググループ」におけるSubWG-B(生成AIに関する検討ワーキンググループ)のメンバーの一部が参画しています

(五十音順)

本件に関する問い合わせ先

【報道関係者様】 事務局(南雲) UN_6001.group@jri.co.jp
【事業者様】本WGリーダー(井上) public-affairs@dr-ubie.com
※入会に関するお問い合わせはJaDHAホームページ(https://jadha.jp/admission/index.html)をご覧ください。

ご入会お待ちしております