本研究会の狙い・活動範囲
日本デジタルヘルス・アライアンス(以下「JaDHA」)は、業界の垣根を越えた横断的研究組織であることを特長とし、各業界の都合、論理や思惑を排除し、真の価値追求に向け、あるべき論に立脚した議論と活動の推進を理念とする組織です。「デジタルの特性や機能」を前提に、「デジタルならではの価値」を臨床的意義や医療経済性も含めて適正に評価し、さらに技術進展に対する柔軟性のある制度・規制などの環境整備を目指します。
具体的には、
- 日本におけるデジタルヘルス産業の発展、関連サービス・技術の普及促進を阻害する課題を深く洞察し、
- 課題を克服するための施策および方策の研究を進め、研究成果の情報発信・政策提言・普及活動などにとどまらず、政策・制度の実装の追求を通じ、
- デジタルヘルス産業の活性化および関連サービス・技術等の社会的受容性の向上などの実現により、国民の健康増進と産業発展に貢献する
上記の目的の達成には、ICT企業、ベンチャー企業および医薬品・医療機器メーカーのそれぞれが蓄積した知見やノウハウを融合し、「デジタルならではの価値」を追求することが不可欠です。
JaDHAは、デジタルヘルスに関わる多様な属性の企業が参加する特長的な団体として広く認知されています。
ワーキンググループ活動概要
日本デジタルヘルス・アライアンスでは、産業化促進に向けたより価値の高い提言を継続すべく、2023年5月より4つのワーキンググループを設置し、提言活動を推進しています。
また、WG1、2については、2023年1月以降、規制改革の具体化に向けた詳細な提言検討を推進するため、SubWGを設置しています。
WG
01デジタル治療に適した臨床評価基準・承認要件の新区分 検討WG
- デジタル治療の特性に応じた臨床評価基準と承認要件を具体化
- デジタル技術のスピード・利点を活かせる、適切な治験デザインや合理的な薬事承認プロセスの検討を行い、アプリ開発が促進される制度の実装を目指す
WG
02デジタル治療に特化した診療報酬の体系枠組み 検討WG
- デジタル治療に適した診療報酬制度における評価体系を詳細に検討
- デジタル治療による新たな価値を適正に評価できる診療報酬体系の構築
- 上市後の継続的な製品改良や価値の測定結果に基づく価格改定の仕組みの構築と実装
WG
03デジタル医療サービスの円滑な利活用に向けた基幹プラットフォーム構築 検討WG
- 患者や医療機関に利便性高く安全に利活用頂くための、デジタル医療アプリ・サービスの流通基盤の在り方の検討
- 利便性を高めるため、様々なアプリ・サービスの利用情報・患者情報等を集約し個別アプリにアクセスせずとも、情報確認・操作を可能とするダッシュボード等の在り方の検討
WG
04デジタルヘルスアプリの適切な選択と利活用を促す社会システム創造WG
- 適切なデジタルヘルスアプリを簡便に選択でき、利用を継続しやすい環境を整備することで、一層の普及と利活用を促進し、生活者がセルフケアに未病の段階からの取り組みや開発企業の事業機会創出のための社会システムの在り方の検討
沿革
2022年
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3月14日
製薬デジタルヘルス研究会および日本DTx推進研究会を統合し、日本デジタルヘルス・アライアンス設立
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5月13日
設立総会兼第一回定例会開催
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6月30日
WG1.2活動開始
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9月9日
第二回定例会開催
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10月20日
規制改革推進会議 第1回医療・介護WGでの規制改革提言
2023年
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1月30日
第三回定例会開催
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3月28日
第四回定例会開催
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4月
WG3.4活動開始
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5月25日
第一回定例会開催